留学体験記 バルセロナ自治大学

バルセロナ自治大学(スペイン)2019年度派遣

氏名:造倉 あかり
所属学部・研究科名:法文学部
派遣期間:2019年9月~2020年3月
派遣先国名:スペイン
派遣先大学・機関名:バルセロナ自治大学
受給した奨学金名称:JASSO海外留学支援制度

 コロナウイルスの感染拡大により予定していた滞在期間よりも四か月ほど早く帰国せざるを得ない状況になり非常に残念でした。しかし、バルセロナに滞在した約半年間で私自身大きく成長することができたと感じています。スペイン語のスピーキング力向上はもちろん、多国籍の人々との関わりを通して価値観や視野が広がったこと、自国から遠く離れたスペインでの生活を通して日本を客観的に見ることが出来た、などです。
 私は大学の寮ではなく、スペイン語を話すロシア人のホストファミリーと暮らしていたので日常会話でスペイン語を使うことが多く、会話練習の機会に恵まれていました。ホストマザーがスペインの料理を教えてくれたり、私が日本料理を作ってご馳走したり、週末は一緒に食事したりするなどとても充実していました。また、私と年がそう変わらない若い世代が政治問題に関して関心が高く敏感なことに驚きました。私の友達の多くは、カタルーニャの独立問題に対して自分の意見をしっかり持っています。自治問題以外の小さなことにおいても、彼らはそれぞれの考えをしっかり待っているし、それをはっきり伝えようとします。日本の察する文化はそこにはなく、伝えなくても相手が考えを理解してくれるなんてことは絶対にありません。言葉の壁で正確に相手に伝えることが出来なくとも、自分の気持ちや考えを伝える努力をすることが大切だと留学の経験を通して強く感じました。