留学体験記 華中科技大学
華中科技大学(中国)派遣
所属学部・研究科名:人文社会学部
派遣時学年:3年次
派遣期間:2024年3月~2025年1月
派遣先国名:中国
派遣先大学・機関名:華中科技大学
留学以前にHSK5級は合格していたので、ある程度の中国語は聞き取れましたが、食堂で働いている60歳前後のおばさんの話す中国語が聞き取れないことがありました。正直に中国人の友達に聞き取れないと相談すると、「彼女たちは方言を話しているから再度標準語で聞き直したら問題ないよ」「私もよく聞き取れないことあるよ!」と教えてくれました。そこで誰でもすべての中国語を完璧に聞き取れるわけでは無いんだと思い、その時に完璧になることを捨て、「間違いを恐れずに外国語を使う」という部分を大切にしました。その結果、わからないことがあれば素直に聞き返し、自分の知っている表現で伝えようとする姿勢が身につきました。そうすることで、現地の人とも自然に会話ができるようになり、少しずつ自信もついていきました。
授業では、私が文字に起こす中国語と中国人が考える流暢な文に差があるため、先生からもっと語感に着目して勉強するといい、と個人的にアドバイスをもらいました。そこで先生が提案してくれたのは様々な物語が載っている中国の小学5~6年生向けのテキストで、大体中国語検定HSK6級レベル以上の内容のものでした。実際にその場面で使われる言葉の響きやニュアンス、言葉の持つ雰囲気、微妙な印象などを養うためには非常に有効なテキストで留学中ほぼ毎日このテキストを使用しました。授業外の時間で苦手な部分を鍛えることで、留学以前の自分と比べて、中国語を話す際の語感が身に付いたと思います。