留学体験記 啓明大学校

啓明大学校(大韓民国)派遣

所属学部・研究科名:法文学部
派遣期間:2019年9月~2020年1月
派遣先国名:大韓民国
派遣先大学・機関名:啓明大学校

 私は三年次後期に韓国大邱の啓明大学へ留学しました。大邱は韓国の南の方に位置し、沖縄からだと仁川空港か釜山の金海空港に飛行機が飛んでいます。私は仁川空港からソウル駅に向かい、ソウル駅からKTXに乗り換え、東大邱駅まで向かって、そこからカンチャン駅で降りて啓明大学に向かっていました。大学の周りには居酒屋やご飯屋さん、カラオケ、ビリヤード、コンビニなど生活するには困らないぐらい飲食店や遊ぶ場所がたくさんあります。
 私の韓国での一日は、9時ごろから授業に行き、17時ぐらいに授業が終わるので、そのあとは食堂に行き夕飯を食べて、お風呂に入り、20時ごろから24時ごろまで勉強してました。休みの日は市内まで行き、友達と買い物をしたり、ご飯に行ったりしていました。
 韓国の大学ではどこも大体そうですが、門限があります。啓明大学もその通りで、門限は23時40分でした。門限になると寮の扉に鍵がかかり、寮に入れなくなります。また点呼もあるので、門限の時間にいないと減点され、減点が大きくなると寮から追い出されてしまうので気を付けてください。ご飯の時間やお風呂の時間も決まっているので、生活スタイルがある程度決まってきます。私の場合は時間が決められていることにストレスが溜まることもありましたが、元々生活習慣が良くなかったので、今までの生活を正す意味もあり、よかったなと思っています。
 私が韓国留学で意識していたことは、友達の誘いには積極的に参加することです。私は人づきあいが苦手だったので、とりあえずたくさんの人と出会って、その中から友達を作っていきました。また、国籍関係なく友達を作ることもとても大切です。特に日本人とつるむことが嫌だという考えがある方もいらっしゃるかもしれません。私も留学始めはそのように考えていましたが、日本人の友達なら作りやすいし、そこから韓国人の友達を紹介してもらったり、インドネシアなどいろいろな国籍の人を紹介してもらうことができました。また、日本人通しなら韓国と日本との違いについてもお話しすることができるし、また日本という国の中での価値観の違いについてもお話しできます。私は日本人の友達を通じて、自分の海外に対する偏見に気づけることもできたし、日本と韓国の違いも留学中に整理できたり、沖縄と日本本土の違いも共有することもできました。なによりも日本人の友達を作ることは心の支えにもなるのでぜひ、国籍関係なく友達をたくさん作ってください。
 とりあえず、留学さえすれば必ず言語は伸びるので(留学前はTOPIK二級レベルでしたが、留学中にTOPIK4級取得)、人との付き合い方をどうしていくのかが、留学を有意義にできるかのコツです。留学について考えている方やこれから留学に行く方は頑張ってください。

————————————————————————————————————————————————————–


所属学部・研究科名:教育学部
派遣時学年:4年次
派遣期間:2023年02月~2024年02月
派遣先国名:大韓民国
派遣先大学・機関名:啓明大学校

 私は韓国・大邱に所在する二学期制の学校に1年間留学し、一学期4つ、二学期5つの授業を受講しました。交換留学生は専攻が特に決まっていなかったため、留学生のみが受講できる韓国語を学ぶ授業に加え、主に現地の学生が受ける他専攻の講義も受講しました。全ての講義は現地語(韓国語)で行われていましたが、留学前にTOPIK4級を取得していたので、大抵の授業は難なく理解することができました。どうしても難しいものは、予習復習を徹底的に行うことで補うことができました。放課後は同好会で活動を行いました。「international day」という課外活動では、韓国の小学生と交流しながら日本語文化を教える貴重な体験をしました。 また、学業以外の面でも多くのことを経験しました。例えば、韓国で生活をしながら、現地人が実際によく使う「生きた韓国語」をいくつも学びました。その中でも大邱地域にしか存在しない方言の魅力を強く感じることができました。方言は学校や教科書では学べないため、大邱に留学したことで、地域の方言を実際に聞いて話せたことが私にとってとても貴重な経験となりました。特に問題や困難もなく、たくさんの人と関わり、学び、経験した有意義な留学生活でした。

————————————————————————————————————————————————————–


所属学部・研究科名:国際地域創造学部
派遣時学年:4年次
派遣期間:2023年9月~2024年6月
派遣先国名:大韓民国
派遣先大学・機関名:啓明大学校

 私が留学中意欲的に取り組んだことは、現地の学生の授業に取り組む姿勢について学ぶことです。そもそも私が韓国留学を決めた理由が、韓国の学力主義の実態について調査することでした。学力を重要視するその核となる部分はどこにあるのか知りたいと思ったのです。そのため、語学や自分の専門の授業だけではなく、韓国人学生が聴く授業に積極的に参加しました。その結果、授業形態自体が日本とは異なり、生きた学力を身に着ける授業が多いという事がわかりました。聴講型の授業よりは発表型の授業が多く、課題について自分たちで調べて知識を深めようとしていました。また、パワーポイントやエクセルを効果的に活用し、わかりやすく説得力があるプレゼンテーションを行っていました。このようなプレゼンテーション能力は社会に出てからも活かせる力になるのだろうと感じました。また、試験前になるとどの学生も懸命に試験勉強に取り組んでいる様子が印象的でした。日本の大学では単位さえもらえればよいという学生が多いのに対し、韓国ではよりよい成績を取ろうと学習に取り組む学生が多いと感じました。これは、自分の成績がそのまま貰える奨学金に関わってくるというのも大きく関連していると思います。しかし、それ以上に自分が聞いている授業に対して純粋に理解を深めたいと学習に取り組む学生が多くいました。このように皆が真剣に学ぶ雰囲気が全体の学力を底上げしているのかなと感じました。これらを沖縄の教育にも取り入れ、学生が主体的に学び、プレゼンテーション能力を培えるような授業へとシフトチェンジする必要があるなと感じました。その他にも、異文化理解を深めようと留学生とも積極的な交流を図りました。